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2016年08月16日

アラフォー男のニワカ落語日記(その1)

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はじめまして。ニワカ落語ファンです。

8月7日、竹村の誘いで新宿末廣亭での寄席に行ってきました。
竹村の方は団体(女性ばっかり!)で先に入場していたみたい。

17:00からの夜の部でしたがわたしが用事を済ませて末廣亭に着いたのは18時半ごろ。

わあ、ちょうちんがきれいだあ♪
などと子どものようにワクワクして、いざ入場!

「あれ、お金どこで払うの??」

入口を見ると、向かって左に(昔の映画館のチケット売り場のようなガラス張りのアレです)初老の男性、
右にはお姉さんが長机に座ってます。
受け付けはお姉さんと相場が決まってますから少し迷いましたが
モギリの方で勝負に出ます。

結果は…
勝った!伝統芸能の洗礼をひとりで乗り切った!

指一本入るか入らないかのギリギリのスキマから木戸銭2,500円を支払います。
なるほど、18:30以降の入場は500円引きなのね。

よし今度こそ入場!
先ほどの机のお姉さんがパンフをくれてドアを開けてくださいました。ありがとう♪

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ドアを開くとそこには!

「あ、ぺーだ ペーがいる」

「なんかイチローのTシャツ着てるし、パー子いないし…」

舞台には一人でカメラも持たずお話しをする林家ペーさんの姿が。
漫談、いわゆるスタンダップコメディのスタイルですね。
着いたばかりでまだ気持ちがフワフワしていて
よくわからないまま、ペーさんが歌う鉄腕アトムの替え歌に客席みんなで手拍子をして出番が終了。

「2016年に鉄腕アトムって!若い子はわかんないでしょうに!」

でも…古典落語って基本的に江戸時代のはなしが多いんですよね。
それに比べたら昭和生まれの鉄腕アトムなんて若造でしたね。すいません。

とちょっと落ち着いて小屋の中を見回します。

そこには『昭和元禄落語心中』に出てきたような、
けっしてピカピカできれいというわけではないけれど
立派な作りの空間がありました。

舞台の上にはちょうちん。
正面奥は豪華な模様の襖。
舞台上にはお遊戯会でおなじみの、紙に筆で名前がかかれてめくるアレ。(めくりというみたい)
襖の上には読めない漢字の飾り物(もはや名称すらわかりません)。

舞台の両脇は少し高くなった畳敷きの席があって
何か食べてる人がいたり、
後ろを見るとカーテンでしまっていましたが2階席もあるみたい。
わたしはなんせニワカですし年齢(アラフォー)的にも昔をしらないけれどもきっとこんな感じで
江戸時代から庶民が楽しむ娯楽だったのだろうなあと、ちょっとロマンチックな気持ちになります。

そしていよいよお目当ての文菊師匠登場です!
そもそも正直言って落語を舐めてたわたし(全然しらなかったくせにね)が
落語って面白い!もっと聴きたい!と思うようになったのは
竹ノ輪のイベントでこの文菊師匠を生で見て、
鳥肌たつわ不覚にも?声を出して笑ってしまったからなのです。

「みんな見て!文菊さん出てきたよ!
お肌も白くて品があるでしょ!坊主頭がきれいでしょ!
さっきからつまんなそうにしてるそこの若者3人組!
文菊さん見ると面白くてビックリするよ!」

と言いたい気持ちをおさえつつ手が痛くなるまで拍手!

今回は「湯屋番(ゆやばん)」というおはなし。(タイトルはあとからWEBで調べましたよ。なんせニワカですので)
歌舞伎かぶれのちょっと抜けた若旦那が銭湯の番台で
架空の女性との恋の妄想にふけるスト-リー。

詳しいあらすじは今さらここでは書きませんけど、やっぱり文菊師匠の落語って聴きやすい♪

声がいいから心地よいのか
女性役がほんとに女性にみえてくるからなのか
間がいいから笑えるのか
アホが底抜けにアホっぽいからなのか

個人的には、番台のアホな若旦那を見る男湯の客が絶妙だと思いましたけどね♪

若旦那が妄想を演じている間中
客席は大爆笑!
トリではないけどまちがいなくその日一番の笑いがおきていたはず。

さきほどの若者3人組の席にもたれていた頭がぐっと起きたのを
わたしは見逃しませんでしたよ。

「ほらやっぱりね!♪オレの文菊さんの落語は面白いんだよ!」

自分もニワカのくせに人に見せて自慢したくなるのってなんなんでしょうか。
パトロンってこんな気持ちなのかしら?

そんなかんじで寄席は終了!これで2,500円はコスパ高いかもなあ。

しかし…
このあとさらにご褒美があったんですよ。

なんと竹村と団体の女性陣と合流して飲み会に参加することになりました!
そして女性陣はみんな浴衣です!ムフフ♪
きけば『昭和元禄落語心中』をみて寄席に行きたいと思った初心者だとか。
この鼻の下のびる展開に番台の若旦那さながらに妄想していると、

竹村から

「文菊師匠に来ていただけることになりました。」

あたまの中がフワっとしろくなると同時にソワソワするわたし。

「さっき舞台で見た文菊さんとお酒のめるって…なんでどうしよう恥ずかしい… なにをしゃべろうか…」

文菊さんの隣の隣に座った私のとった行動は一言であらわすと

モジモジ(n*´ω`*n)

ヒゲづらのアラフォー男の渾身のモジモジ。まあ情けない!

「まつ毛長いなあ」とか「毛穴が見えないなあ」とかそんなことばっかり観察してて
1次会では文菊さんとほとんどお話した記憶がありません。

しかしまたも天啓!
竹村に2次会にもお呼ばれして文菊師匠を囲んで5人で飲めることになりました。(やったね♪)

さてそこで何をはなしたのかはナイショです。(ここまで引っ張っておいて!)
その場いる人へのご褒美だからね♪フフフ。

ただ文菊さんは落語に人生を賭けている人だから
やっぱり飲みの席でもサービス旺盛な噺家さんでした。
まるで舞台まで距離1mの独演会みたい!
結局独演会は朝の4時までつづき、夢見心地で新宿3丁目をあとにしました。

文菊師匠ありがとうございました。

師匠におせーてもらった志ん朝師匠はきいておこうっと!

そうだ!11.23(水)に竹ノ輪で文菊師匠のイベントをやります。

くわしいことが決まり次第竹ノ輪サイトでお知らせしますね。

ではまた。

文責:ヨシモトニワカ